※この記事は 2024年12月26日に Medium で公開されたものを、ブログ移行に伴い再掲載したものです。内容は当時のままですので、一部情報が古くなっている可能性があります。
「自分の居場所が気に入らなければ、変えればいい。あなたは木ではないのだから」 — ジム・ローン
こんにちは、Webアプリケーションエンジニアをしている鈴木です。この記事は、入社してからちょうど1年が経つ私が、 Tebiki社に来たことで得られた自身の変化について振り返りを行うものになります。
実際にTebiki社で働いた1年を振り返って「自身の中でここが大きく変わったな」や「こういうところは変わらないな」というところを、経験談と合わせて紹介します。
この記事の目的は「この場を借りて、私自身の1年を振り返る」という意味合いが大きいのですが、この活動を通して
「Tebiki社に興味を持っているが、実際入ったらどんな経験ができるのだろうか」
「Tebiki社に入ったら、自分がどんなふうに変われるのかイメージがつかない」
と思っている方が、入社後のイメージを少しでも持てるような記事になると嬉しいです!
はじめに
まずは、私のことについて軽く紹介させてください。
現在の年齢は26歳で、前職はSESの会社で働いていました(Tebikiは2社目)。
本格的にエンジニアとして働き始めたのは20歳の頃で、前職ではそんなひよっこの頃からエンジニアとしてのイロハを教わり、さまざまな経験を積ませていただきました。
転職のきっかけは「エンジニアとして、もっと深くサービス開発に携わりたい」と思ったことで、とある事業会社さんに出向して働いている中で「新しい経験が積みづらくなってきたな…」と感じ始めたころにそんな思いが溢れ出し、転職を決意します。
(当時、あくまで私の立場は “協力会社の一人” ということで、サービスの意思決定など、深いところまで関わることができていませんでした)
転職活動をする中で、『顧客への価値提供を大切にしていて、エンジニアとしても境界線がなく幅広い経験を積める』という環境であることを魅力に感じてTebiki株式会社に入社を決めました。
と、前置きはこれくらいにして、さっそく振り返っていきます。
変わったこと
1. 「顧客価値」を考えてシステムを作れるようになったこと
私自身の中のいちばんの大きな変化は、『顧客価値を考えながらシステムを作るようになったこと』です。
Tebiki社では、「私たちがよいと思うもの」を作るのではなくて「顧客がしっかりと価値を享受できるもの」を、 ”顧客と共に作り上げていく” というサービスの作り方をしています。
例えば、tebiki現場分析の開発では、以下のような取り組みが行われています。
「顧客との商談」や「契約済みの顧客との定例ミーティング」などで、積極的に顧客要望を聞いており、開発計画にも反映している。
実装しようとしている機能とそのデザインについて、顧客の意見や現在の課題感をヒアリングしている。
新機能についても、使用感をヒアリングしたりDatadogを使って顧客が使っている様子を確認している。
こういった活動を通して、顧客に寄り添ったサービスづくりをしている、それがTebikiという会社です。そんな環境で働くことで、私自身も顧客価値に寄り添った考え方ができるようになってきました。
ちなみに、この辺りは半年前に書いた記事でも触れたことなので、興味がある方は合わせて読んでくださると嬉しいです。 機能を作ることと、顧客の成功を作ることの違いを知った話 はじめまして、2023年の12月にWebアプリケーションエンジニアとして入社した鈴木です。techblog.tebiki.co.jp
また、この考え方は会社の文化もさることながら、私が所属するチームのメンバーが ”顧客価値に対する問いかけ” をしてくれる環境だからこそ身についたのだと思っています。
その問いかけとは、新しい機能の具体的な動作や詳細なデザインを考えるときに「それって顧客にとってどんな価値がありますか?」という質問をしてくれることです。
これによって、「私たちがやろうとしていることが顧客のためになるのか」という考えに立ち返ることができます。
この質問は、クリエイター特有の ”質を追求し続けてしまう問題” への対策になると思っていて、実際にこの視点で見ると「実は意外とそこまで気にしていないかも」「要望が上がってからでいいよね」となり、意思決定を遅らせることも多々あります。
美しいデザインや設計、最高のパフォーマンス(= システムの処理速度)などは目指すべきではあるものの、「実際に顧客が享受できる価値」と「実現にかかるコスト」を天秤にかけ、ときには質を追及しすぎないという意思決定も必要となることを学びました。
2. 「目標はチームで達成するのだ!」という意識になったこと
以前の私は、他人を頼るのが苦手でした。
もちろん入社時も同様で、当時は「チームで働くこと」「他の人に頼ること」に慣れておらず、「割り振られたタスクは自分の分だから、一人で責任を持って終わらせないといけない」と考えていました。
私たちのチームはスクラム開発を採用しているのですが、私が周りを頼れないせいでスプリントの最終日に滑り込みでペアプロをお願いしてしまうことや「スプリントバッグログ全て完了にできないので、スコープを調整させてください」とお願いすることもありました。
そんな私ですが、変わるきっかけになったのはチームリーダーの二瓶さんからの「スプリントのゴールはみんなで達成するものだから、(ゴール達成できないのは)鈴木さん一人の責任じゃないよ」という言葉です。
この言葉に気づかされるようにして「一人で働いているわけではないんだよな。チームを頼っていいんだ」と、考えられるようになりました。
こういった「目標はみんなで達成するものだ」というTebiki社の文化に触れていく中で、苦手意識のあった他人を頼るということもできるようになってきました。
そういうチームで働いているからこそ、「チームのみんなを頼っていいんだ」と思えるようになり、チームで働くことの威力や魅力を理解することができました。
変わらないこと
1. 「ひとりで考え、試行錯誤する時間が大事だ」という考え方
Tebiki社は「チーム全体で成果を上げること」が重視されている環境ではありますが、そんな環境だからこそ『ひとりで考え、試行錯誤する時間は大事だな』ということを、改めて思いました。
入社当時は、ペアプロがあまり上手く行っている感覚がなかったり、会議で意見を求められたり質問されても的確に返せないことが多々ありました。
そんな経験をしていく中で、私は同期的なコミュニケーションだと意見やアイデアがすぐに出てこない / 纏まらないことを身に沁みて感じました。
1年が経ってそんなことを感じたからこそ、今では一人で考えたり調べたりしながら試行錯誤して仕事を進める時間を大切にしています。また、開発時や会議の前などには「まずは自分だけで意見を考えてまとめる」ようにしています。
また、開発が思ったように進まないときにも「まずは自分で調べて、自分で考えて色々試す」ことにしています。そうすることで自分自身の身になり、その活動を通して成長できると考えているからです。
これは “他人を頼ることができるようになった” ということと矛盾しているように見えますが、私としては “他人を頼ることと、一人で向き合うことのバランスが取れるようになってきた” というように感じています。
こういった変化は、自分が所属しているチームの文化が影響しているのかもしれません。これに関しては、チームリーダーの二瓶さんが書いたとてもよい記事があるのでぜひ読んでみてください。 多様なメンバーが気持ちよく効果的に働けるチームにしていきたい techblog.tebiki.co.jp
2. 「コミュニケーションが苦手だ」という意識
私は性格上「私自身がどうやって変化するか / どうなりたいのか」ばかりに目を向けてしまいます。
そのせいで、積極的に雑談ができていなかったり、他の人に興味・関心を持つことができておらず、それが「コミュニケーションが苦手だな」と感じることにつながっています。
1年経った今でもこれは相変わらずで、自分も苦手意識を治していきたいと思っているが、なかなかうまくいきません…。
と、そんなことを言ってはいますが、多少なりともいろんな職種の人と交流する機会はありますし、その経験を通して「苦手だけれど、苦痛を感じることは少ないし嫌いではないな」とも感じています。
むしろコミュニケーションは大切だし、誰かと話すことで「喜び」や「楽しみ」を感じられたり、他者の視点や自分と違う考え方に触れることで「発想」「ひらめき」が得られるしで、とてもいいものだなと思うようになりました。
私の出社は週に一回なのですが、少ないながらも出社することで「仕事上では関わる機会の少ない人と会話する機会」が生まれています。
また、チームでは出社日にチームメンバーでランチをしているのですが、そういった場があるからこそお互いの少しパーソナルな部分まで知ることができています。それによって相互理解ができ、コミュニケーションが取りやすくなるので仕事にも生きてきます。
とある日のランチの様子
前職は、フルリモートだったので対面で話す機会はほとんどなかったしそれでいいと思っていました。何より、見出しにもある通りコミュニケーションが苦手な人間です。
そんな私が、「むしろ週一出社の方がいいかもしれない」とまで思えているのだから、自身の心境の変化には本当に驚いています。
3.「 新しいことに取り組むことが好きだ」ということ
冒頭でも少し触れましたが、私は「前職では新しい経験が積みづらくなった」という想いを始まりとして転職活動を始めました。つまり「新しいことを求めて、Tebiki社に来た」ということです。
そして、「新しいことを経験したい」というこの考え方は1年たった今も変わらないです。
そんな変わらない私なのですが、この会社に来てからは「より、新しいことに取り組めるようになった」とは感じています。
「やりたいことがあれば手を挙げられる環境です」という言葉はよく聞きますが、Tebiki社の場合は slack 上で「これ誰かやってみませんか?」という提案をしてくれます。
“会社の方から発信がある” お陰で各々が「やりたいです!」と声を上げやすく、この環境のおかげで「これやってみたいな」と思うことがあれば簡単に “とりあえずやってみる” ことができます。
skack 上での発信
例えば私はTerraformやNetlify CMSなど、普段の仕事では触ることのない技術に触れることができました。また、最近だとOpenSearchを使った機能開発に携わらせてもらっています。
大変魅力的な環境ではあるのですが、同時に普段の業務とのバランスを取らないと、 ”やると言ったのに何も出来ていない状態” になってしまうため、チームに相談して作業のための時間を確保するなど工夫が必要です。
これはまだまだ出来ていないので、今後の課題ですね。
最後に
この1年で経験したことや感じた変化をまとめて、振り返ってみましたが、こうしてみると私自身にとって ”とてもよい変化” があったのだなと思いました。その変化は技術的なことはもちろんのこと、ビジネスマンとしても、人間的にも大きなものでした。
現在の Tebiki 社は Series B のスタートアップです。まだまだやるべきことは多いですし、ビジネス的にも変化の多い環境にいます。
そして、そんな変化の多い環境にいるからこそ ”私自身も変化することが出来ている” のだと思っています。
得られる変化は、ポジティブなこともあればネガティブなこともあります。
個人的には「その両方に向き合うことでまた新しい変化が生まれ、前に進むことができる」と考えており、Tebiki社はそれができる環境であると感じています。
自身に起きる変化が、ポジティブでもネガティブでも受け入れて、これからもなるべく楽しんでいきたいです!
おまけ:チームメンバーにも聞いてみた
せっかくの機会なので、一年間一緒に働いてきた tebiki現場分析 のチームメンバーにも「どこが変わりましたか?」「変わらないところはありますか?」ということを聞いてみたので一部紹介させてください。
エンジニア) 前から、(ペアプロなどはやりやすく、)コミュニケーションはとりやすかった。それは今も変わらない。
デザイナー) 入社時は(times を見ていると、)自分一人で悩んでいることが多く見えた。今は、ちゃんと自己開示や相談をするようになった。
チームリーダー) フィードバックを受け入れる力が高いのは変わらない。ただ最近では「フィードバックを咀嚼して、自分の意見もぶつけて(自己主張して)、擦り合わせができるようになってきた。
こういうご意見をいただくと「少しずつだが、自分もよい方向に変化できているんだな」ということを実感できます…。
これもチームメンバーをはじめとした、周りの皆様のおかげです。本当にいつもありがとうございます!
私たちは仲間を募集しています!
Tebiki 社では、エンジニアを募集しております。
新しいことに取り組むことが好きな方、顧客価値に寄り添ったサービス開発に興味がある方、そうじゃなくても当記事でTebiki社に興味を持ってくださった方は、ぜひカジュアルにお話しましょう! 3.エンジニア の求人一覧 - Tebiki株式会社 Tebiki株式会社が公開している、3.エンジニア の求人一覧ですherp.careers