※この記事は 2024年08月14日に Medium で公開されたものを、ブログ移行に伴い再掲載したものです。内容は当時のままですので、一部情報が古くなっている可能性があります。
所有者: Anno NAKAYA
はじめまして、tebiki現場教育のPdM/POをしている中屋です。今回は、春リリースされた新しい「スキル機能」のプロダクトゴール設定からリリースまでの道のりについて軽くまとめてみたいと思います。
新機能のスクラム開発を行っている皆様の参考になれば幸いです。
私について
私はTebiki株式会社に2023年5月にPdM/POとしてジョインしました。前職では、スクラムマスターやエンジニアとして、B to Bのソフトウェア開発をしていました。
プロダクトについて
現在Tebiki株式会社では、業界を問わない現場の人材教育にまつわる課題解決のためのプロダクト「tebiki 現場教育」を開発しています。
この度、この現場教育プロダクトに人材のスキルやその評価を管理できる「スキル機能」が追加されました。スキル機能では、従来のスキルマップで可視化されていたスキルの評価と教育コンテンツを紐づけて一元管理することで技能伝承や品質管理などの具体的な改善に必要な教育を考えて実施できる機能です。
開発体制について
tebikiでは価値をより早く届けるための取り組みとして、スクラム開発やモブプロ・Salesの課題発見を起点としたプロダクトづくりを行っています。
顧客価値の高い製品にするために、開発チームとセールスチームが積極的にコラボレーションしながら開発を行っています。
プロダクトゴールとは
プロダクトゴールは、スクラムチームが大きな価値ある目的に集中するために導入された概念で、スクラムガイド 2020年版で始めて導入されました。
プロダクトゴールは、プロダクトの将来の状態を表している。それがスクラムチームの計画の ターゲットになる。プロダクトゴールはプロダクトバックログに含まれる。
プロダクトビジョンが長期的な目標であるのに対して、プロダクトゴールは計測可能で達成時期を設定可能な中長期的な目標といえます。 What Are Product Goals in Scrum? Definition and Examples A high-level description of the desired outcomes or results for a product, a product goal is also used to guide…resources.scrumalliance.org
プロダクトゴール策定前夜
セールスチームと顧客の関係が良好なこともあり、開発が顧客にインタビューをする機会を得られました。
顧客のスキルの評価・活用についての業務や課題を詳しくヒアリングすることにより、課題や顧客が求める価値の仮説が見えてきました。ステークホルダーや開発チームに課題や実現したい価値を共有して、開発に進みました。
ここでプロダクトゴールの文言や将来に対するイメージを決めました。短くて具体的な覚えやすいゴールにするために、いろいろなステークホルダーや開発メンバーに複数回説明して、四苦八苦した記憶があります。
開発の開始
tebikiの開発では、顧客の課題や期待する価値を特に大事にしています。開発チーム全員で意見を発散・収束させながら、課題を発見し、開発手段を模索します。開発チームが主体となって、仮説検証(Discovery)と価値提供(Delivery)の両方を行います。
参考イメージ図) THIS IS SERVICE DESIGN DOINGを底本に作成。
プロダクトゴールに対する価値の検証を始めた初期段階は、かなり仮説検証に時間がかかりました。
振り返って理由を考えると、顧客の強い課題感と期待する価値を共有することにかなり重きを置いたため、優先順位が分かりづらくなっていたのでは?と思います。
また当初リサーチをPOだけでやっていたので、仮説検証を行う前に、情報や知識の手渡しが発生し、非効率で透明性が低いことがわかりました。そこで、リサーチを開発メンバーと一緒に行い、情報共有の負荷低下や情報の質向上を狙いました。
初期段階の道のり)
うした地道な改善が効力を発揮したのか、最後の価値対する開発では、以下のように、スムーズに開発ができるようになりました。
最終段階の道のり)
リリース
こうして価値を実現する機能が出来上がり、スキル機能がリリースされました。
しかし、リリース後も仮説が正しかったのか?顧客に価値を提供できているか?の検証は続きます。
リリースを行い、数多くのことを学びました。リサーチした情報をエンジニアやデザイナーに課題を共有するにはどうすればいいのか?より最短で最大の価値提供をするためにフィードバックや改善をいかにサービスに取り組むか?などです。
私見ですが、情報提供・インタビューを快諾して頂いた顧客・セールスチーム・エンジニア全員の力あってこそ、リリースできたと思いますし、これからも改善していけると確信しています。本当に感謝しています。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます!
現在、エンジニア、人事、デザイナー、営業のポジションを積極採用中です。
現場における人材教育にまつわる課題や価値実現は一見難解に思えるかもしれませんが、私はカジュアル面談や体験入社を通じて、その理解が深まりました。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお話ししましょう! Tebiki株式会社 の全ての求人一覧 Tebiki株式会社 の全ての求人一覧です。herp.careers